~弁護士北村明美(愛知県)の相続ブログ~
(愛知県刈谷市O.Mさんより)
Q.父は、株式をたくさん持って、運用していました。
亡くなったときも、上場株がいくつかありました。
株価が上がっているときだったので、母や私は、早く売却してお金で遺産分割をしたかったのですが、弟が言うことを聞いてくれませんでした。
弟は、なぜかお金に執着するたちだったのです。
弟が、自分にだけはたくさん残せと言い張ったため、話し合いができず、結局、家庭裁判所で調停の申し立てをしました。
ようやく、調停でまとまりそうなのですが、父が亡くなったときに比べると、株価はガーンと下がっています。
父が亡くなったときの評価で、遺産分割はできないでしょうか。
今の評価で、遺産分割するしかないのでしょうか。
A.遺産分割の場合、父上が亡くなったときの評価ではなく、遺産を現実に分割する段階における、遺産の評価に基づいて、分割することになります。
判例も学説も、その方が相続人間の公平をはかれると考えているのです。
でも、あなたやお母さんにしてみれば、強欲な弟のせい、株価が下がり、少ないものしか相続できないという、怒りをもたれるのも、もっともです。
もともと弟が強欲な性格だとわかっていたのですから、お父さんが生きておられるうちに、良い遺言を作っておいてもらうとよかったのです。
お母さんには、ぜひ遺言を作ってもらって下さい。
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